動画・音声編集 2026年7月29日 約10分で読めます

iMovieで動画を逆再生する方法|Macの手順とiPhoneでできない時の代替策 iMovieで動画を逆再生
Mac手順とiPhoneの代替策

Mac版iMovieなら速度コントロールの「逆再生」を選ぶだけです。iPhone・iPad版では同じ項目が見つからないため、端末別にできることを分けて説明します。

田中 さくら
音声編集・動画編集ワークフロー解説者

先に結論:Mac版iMovieでは、タイムラインのクリップを選択し、速度ボタンを開いて「逆再生」をオンにします。iPhone・iPad版iMovieには同じ逆再生項目がないため、別の動画編集アプリで反転してからiMovieへ読み込むか、音声だけならブラウザで逆再生して差し替える方法が現実的です。

「iMovie 逆再生」で調べると、Mac向けの説明とiPhone向けの説明が混ざりやすいのが注意点です。AppleのMac版iMovieユーザガイドにはクリップを逆再生する操作がありますが、iPhone・iPad版では同じ速度メニューに逆再生スイッチがありません。

この記事では、Macで動画全体または一部分を反転する操作、音声の扱い、iPhoneで項目が見つからない時の代替策を順番に整理します。元動画を残してから作業すれば、失敗してもやり直せます。


iMovieで逆再生できる端末・できない端末

Mac版iMovieは動画クリップの逆再生に対応しています。対象クリップを選び、ビューア上部の速度ボタンから「逆再生」を有効にする操作です。映像が後ろから前へ再生され、タイムラインには逆向きのアイコンが表示されます。音声の結果は素材ごとに必ず試聴してください。

一方、iPhone・iPad版iMovieにはMac版と同じ逆再生チェックがありません。速度変更はできても、負の速度やReverseを直接指定する操作ではないため、外部アプリで逆再生動画を作ってからiMovieへ戻す方法を選びます。

端末別の結論

MacはiMovie内で逆再生可能。iPhone・iPadは別アプリで動画を反転して読み込むか、音声だけを別に逆再生してiMovieへ追加します。


逆再生する前に確認する3つのポイント

操作を始める前に、どこまで反転したいかを決めます。特に音声を残すかどうかで編集手順が変わります。

  • 元動画を複製またはバックアップし、編集前の状態を残す
  • 動画全体ではなく一部分だけなら、対象区間の開始・終了位置を先に決める
  • 映像と音声を一緒に逆再生するか、映像だけ・音声だけにするか決める
やりたいことおすすめ方法理由
Macで動画全体を逆再生 iMovieの逆再生をオン 追加アプリなしで映像と音声をまとめて反転できる
Macで一部分だけ逆再生 区間を分割して逆再生 対象区間だけを独立して調整できる
iPhone・iPadで動画を逆再生 外部アプリで反転後にiMovieへ読み込む モバイル版iMovieに同じ逆再生項目がない
音声だけ逆再生 音声を反転してWAVを読み込む 映像の向きを変えずに逆再生音だけ使える

Mac版iMovieで動画を逆再生する手順

AppleのMac版iMovieユーザガイドに沿うと、逆再生は速度コントロールから設定します。メニュー名は表示言語によって「Reverse」または「逆再生」と表示されます。

iMovieの速度設定にあるReverseチェックボックス
速度コントロールを開き、「Reverse(逆再生)」を選択します。出典:Apple iMovieユーザガイド(Mac版)。
  1. プロジェクトへ動画を追加する
    iMovieでムービープロジェクトを開き、素材をタイムラインへドラッグします。
  2. 逆再生したいクリップを選択する
    タイムライン上のクリップをクリックし、黄色い枠が付いた選択状態にします。
  3. 速度コントロールを開く
    ビューア上部の速度計アイコンをクリックして、速度設定を表示します。
  4. 「逆再生」をオンにする
    Reverse/逆再生のチェックを有効にします。処理が終わると、クリップに逆向きアイコンが表示されます。
  5. 最初からプレビューする
    クリップのつなぎ目、音量、動きの不自然さを確認してから書き出します。

iMovieで音声も逆再生される?音声だけ反転する方法

動画クリップをそのまま逆再生すると、クリップに含まれる音声も再生方向の影響を受けます。映像だけを巻き戻し風に見せ、会話やBGMは通常再生にしたい場合は、元音声をミュートして別のBGMやナレーションを重ねます。

音声だけを逆再生したい場合は、音声を書き出すか元ファイルを用意し、音声逆再生ツールでWAVへ変換してからiMovieのタイムラインへ追加すると管理しやすくなります。元音声が残っていると二重に聞こえるため、動画側の音量を0にするか音声を切り離して削除します。

音声編集のコツ

逆再生音の前後に短いフェードを入れると、切り替わりのクリック音や急な音量変化を抑えやすくなります。

iMovieのタイムラインで逆再生したい区間を分割して選択した画面
一部分だけ逆再生する場合は、先に対象区間の前後を分割して1つのクリップとして選択します。出典:Apple iMovieユーザガイド(公式画面をWebPに圧縮)。

iMovieで動画の一部分だけ逆再生する方法

一部分だけを逆再生する時は、先に対象区間を独立したクリップへ分けます。分割せずに逆再生をオンにすると、選択中のクリップ全体が反転します。

短い区間ほど前後の動きがつながりやすいので、最初は1〜3秒程度で試し、必要に応じて範囲を広げると調整が簡単です。

  1. 再生ヘッドを逆再生区間の開始位置へ移動し、クリップを分割する
  2. 終了位置でも分割し、中央の区間だけを選択する
  3. 速度コントロールで「逆再生」を有効にする
  4. 前後を再生し、動き・音・トランジションのつながりを確認する

iPhone・iPad版iMovieで逆再生する代替策

iPhone・iPad版で逆再生ボタンが見つからない場合は、目的別に外部処理を使います。iMovieだけで完結させようとして速度メニューを探し続けるより、反転済み素材を読み込むほうが早いです。

目的手順確認ポイント
動画全体を反転 逆再生対応アプリで書き出し、iMovieへ読み込む 透かし、画質、縦横比を確認
一部分だけ反転 対象区間を切り出して反転し、元動画へ戻す フレームレートとつなぎ目を確認
音声だけ反転 音声をWAVで逆再生し、iMovieへ追加する 元音声をミュートし同期を確認
巻き戻し演出 短い逆再生素材に効果音を重ねる 1〜3秒から試してテンポを調整

iMovieで逆再生できない・プレビューが重い時の対処

逆再生の設定自体は簡単ですが、端末の違い、長い4K動画、音声の重複が原因で期待どおりにならないことがあります。

症状主な原因対処
逆再生の項目がない iPhone・iPad版を使用している Mac版を使うか、別アプリで反転済み動画を作る
逆再生後に音が二重になる 元音声と追加した逆再生音声が同時に鳴っている 元クリップをミュートするか音声を切り離して削除する
プレビューがカクつく 長い高解像度動画の処理負荷が高い 必要区間を短く分割し、バックグラウンド処理完了後に再生する
一部分ではなく全体が逆再生される 対象区間を分割していない 開始・終了位置で分割し、中央のクリップだけ選択する
書き出すと画質が落ちる 出力解像度や品質が元動画より低い 共有時に元素材に近い解像度・品質を選ぶ

音声だけ先に逆再生して仕上がりを確認する

映像を反転する前に音声の印象だけ確かめたい場合は、音声ファイルをブラウザで逆再生すると編集時間を短縮できます。本站のツールはファイルをブラウザ内で処理し、逆再生した音声をWAVで保存できます。

保存したWAVをiMovieへ読み込み、映像の開始位置に合わせて配置します。映像全体を逆再生する機能ではないため、動画の反転はMac版iMovieまたは別の動画編集アプリで行ってください。



参考資料

操作項目と端末差は、Appleの公式ユーザガイドを基準に確認しています。


iMovieの逆再生に関するよくある質問

iPhone版iMovieだけで動画を逆再生できますか?
iPhone版iMovieにはMac版と同じReverse/逆再生項目がありません。逆再生対応アプリで動画を反転してからiMovieへ読み込む方法が分かりやすいです。
Mac版iMovieの逆再生ボタンはどこにありますか?
タイムラインでクリップを選び、ビューア上部の速度計アイコンをクリックします。表示された速度設定のReverse/逆再生をオンにします。
iMovieで一部分だけ逆再生できますか?
できます。逆再生したい区間の開始位置と終了位置でクリップを分割し、中央のクリップだけに逆再生を設定します。
逆再生すると音声も逆になりますか?
動画クリップに含まれる音声も逆向きになります。映像だけを反転したい場合は元音声をミュートし、通常再生のBGMやナレーションを別トラックへ配置します。
音声だけを逆再生してiMovieに入れられますか?
可能です。音声ファイルを逆再生してWAVで保存し、iMovieへオーディオ素材として読み込みます。元音声をミュートし、開始位置を映像に合わせてください。
逆再生した動画がカクつく時はどうしますか?
長い4K動画を一度に処理せず、必要区間を短く分割してください。iMovieのバックグラウンド処理が終わってから再生し、改善しなければ出力解像度や素材形式も確認します。